現役銀行員の銀行業務相談所

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ネット銀行の住宅ローンは事務手数料が高額!デメリットはある?

皆さんこんにちは。

保証料が無料、手続きが簡単等のメリットがあり、近年人気が高まっているネット銀行の住宅ローンですが、諸費用の総額を計算していくと、通常の金融機関のほうがお得になっている可能性があります。

今回は、そんなネット銀行のメリット・デメリットについて解説していきます。

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ネット銀行のメリットとデメリットはどちらが大きい?

ネット銀行とは?

代表的なネット銀行には、住信SBIネット銀行楽天銀行ソニー銀行等がありますが、実はネット銀行の明確な基準というものはありません。

ですので、本記事ではネット銀行の基準を「ネットを通じて住宅ローンの手続きが行われる銀行」と仮定します(対比して、メガバンクや地銀、農協等の金融機関を「通常の銀行」と呼びます。)。

ネット銀行のメリット

金利が低い

下表1の通り、現在は通常の銀行も十分低い金利ですので、0.1%程度の違いしかありませんが、ローンを借りている35年という長い期間でみると、借入金額によっては10万円から100万円単位で支払利息が変わってきますので、大きなメリットといえるでしょう。

【表1 通常の銀行とネット銀行の金利比較】

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ネットで完結するため、忙しくても手続きが可能

審査の申込がネットで可能な通常の金融機関も増えてきていますが、最近のネット銀行はローンの契約までネットで完結する銀行も出てきました。

通常の銀行であれば、直接提出するか、郵送しなければなりませんが、ネット銀行であれば、忙しくて銀行に行く時間がないある方でも申込がしやすくなります。

また、住宅ローンは金利や保証料、事務手数料等を比較するために複数の金融機関で仮審査を申し込むことをおすすめしますが、その場合も自宅のパソコンやスマートフォンで完結させることができるので、負担の軽減に繋がります。

 

ネット銀行のデメリット

ネット銀行のメリットがあることがわかりましたが、その裏には意外な落とし穴もあります。

団信保険金の支払の審査が厳しい!

ネット銀行で多いのが、疾病特約付き団体信用生命保険(以下、特約付き団信)が無料もしくは非常に低い保険料で加入できるというプランです。

団信とは、借入者が亡くなると住宅ローン残高分の保険金を妻や子が受け取ることができる保険です。

そして、特約付き団信とは、八大疾病や九大疾病等の保険会社が指定する病気にかかると住宅ローン残高分の保険金を受け取ることができる特約がついた団信となります。

一見お得に見えますが、実は保険金支払いに対する条件がかなり厳しく(1年以上就業不能期間がある等)、対象の病気になっても保険金を受け取ることができない可能性がありますので、注意が必要です。

書類に間違いがあってもわからない

通常の銀行であれば、営業担当者が記入方法を教えてくれますので、間違っていればその場で修正ができますが、ネット銀行の場合は、すべての提出書類を自力で作成しなければなりませんので、提出した書類に不備があってもわかりません。

その場合、再度審査を行わなければいけなくなる可能性がありますので、結果的に通常の銀行より審査に時間がかかる可能性があります。

また、申し込みだけではなく、契約までネットで完結することができるネット銀行では、契約書類の作成まで自身で行わなければならないため、ある程度金融の知識がある方でなければ、トラブルが起こる可能性があります。

融資事務手数料が割高

ほとんどのネット銀行は、「高額な保証料が無料」と謳っていますが、実は通常の銀行と住宅ローンの借入諸経費に大きな差はありません。

これにはカラクリがあるのですが、通常の銀行の場合、住宅ローンを借りると、その銀行の子会社である保証会社がローンの保証をするため、保証料が発生します。

この保証料は借入額が3000万円だと60万円程度になり、住宅ローンに関連する諸経費の中では最も高額になります。

これが無料になるので、ネット銀行の方が初期費用を抑えることができると思われがちですが、下表2のとおり、「融資事務手数料」が非常に高額となるため、結局、諸費用は通常の銀行とあまり変わりません。

【表2 通常の銀行とネット銀行の手数料比較】

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ちなみに、何故このように融資事務手数料が高額になるかというと、「保証会社に保証してもらわない分のリスクを手数料として払ってもらう」という理論のため、通常の銀行で住宅ローンを借りるときの保証料と同額程度に設定されています。

融資事務手数料は借り換えや繰上げ返済をしても返還されない

また、保証料は借り換えや繰上げ返済を行えば、残高に応じた保証料が返還されます。

しかし、融資事務手数料は融資を行うための手数料ですので、多くの場合返還されません。

 

どのような人がネット銀行に向いている?

ネット銀行の住宅ローンに向いている人は、少しでも費用を抑えて、総返済額を減らしたいと考えている人の中でも、書類の準備を自身で進めることができる程度には、金融の知識を持っている方です。

ネット銀行で借りたいけど、実際の申し込みや契約ができるか不安という方は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談しながら手続きを進めるのも一つの手だと思います。

ファイナンシャルプランナーへの相談は下記から無料で行うことができます!

 住宅ローンの相談は保険チャンネルのFP相談へ!

 

まとめ

メリットばかりが取り上げられるネット銀行の住宅ローンですが、相応のデメリットがあります。

住宅ローンを組むのは人生に一回の体験になると思いますので、メリット・デメリットをよく知り、自分がネット銀行で借りるのに向いているかをよく考えてから利用した方が良いでしょう。

 

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