コロナショックでサーキットブレーカーが発動?日本・アメリカではいつ以来?

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皆さんこんにちは。

2020/3/9にNYダウは過去最大の下げ幅となる-2013.76ドルを記録しました。

また、S&P総合500種は寄り付き直後に、前日比7%下落したことで、「サーキットブレーカー」が発動し、取引が15分間停止される事態となりました。

今回は、このサーキットブレーカーという聴き慣れない単語について解説します。

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サーキットブレーカー発動はパニック売りの証拠?日本やアメリカ、中国の過去の発動事例は?

サーキットブレーカーとは何か?

サーキットブレーカーとは、株価の大暴落を防ぐための一種の防衛装置です。

株式市場において、インパクトがある事象によりネガティブな状況になり、売りが売りを呼ぶパニック売りの状態に陥った場合には、株価の下落が止まらなくなってしまうことがあります。

ですので、値動きが一定の幅を超えた時点で強制的に売買をストップさせることで、投資家達へ冷静な売買を行うよう促す目的で作られた制度が、サーキットブレーカーです。

このように名づけられたのは、電気回路のブレーカーと役割が似ているため、同じ名前がついていると言われています。

 

なぜサーキットブレーカーが作られたのか。

きっかけは、1987/10/19に起きた、米国市場最大規模の暴落である「ブラックマンデー」です。

この日は、1日で株価が22%値下がりが起きたため、行き過ぎた下落を防ぐ目的で作られました。

現在では、日米欧の先進国や中国、韓国等の株式市場で導入されています。

 

過去に発動した事例は?

過去、サーキットブレーカーが発動した事例として、日本では、2001/9/11の同時多発テロや2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災等が挙げられます。

また、アメリカでも同時多発テロの際には、1週間という長期間、株式市場が休場する事態となりました。

 

今回のコロナショックはなぜ起きたのか?

今回の株価下落の要因は、新型コロナウイルスの感染拡大による先行きの不透明感と原油価格の暴落にあると想定されます。

北米の原油取引市場である「WTI原油」の先物取引額は、原油価格全体の代名詞とも言われ、世界経済の重要な経済指標の1つに位置付けられています。

この WTI原油が前営業日より3割ほど下落して、一時1バレル27ドル台をつけるほど、値下がりしました。

そこに加え、新型コロナウイルスの被害拡大でパンデミックの様相を呈してきたことから、投資家達がリスク回避の姿勢を強めたことが、今回の株価の大暴落につながったと思われます。

 

クオンツファンドによる自動高速取引が大暴落を引き起こした可能性?

また、近年は株式の売買を自動高速取引である「クオンツファンド」が取引を行うことが多く、人間のファンドマネージャーが行う取引は1割ほどしかないとも言われています。

クオンツファンドとは、簡単に表現すると、人工知能のような物であり、入力されたプログラムに応じて、人間がいちいち指示を出さなくても売買を行います。

ですので、クオンツファンドに株価が一定水準以下に下がれば自動的に「損切り」するとあらかじめプログラムした場合、市場が予想以上に下落する局面ではクオンツファンドから一斉に売り注文が自動的に出て株価を押し下げることになります。

また、それがトリガーになってさらに新たな売り注文につながるというスパイラルが発生する可能性もあり、今回の大暴落がこのクオンツファンドによって引き起こされたものの可能性も捨てきれません。

ただし、その場合は、売られすぎだと判断された時点で株価は、適正な価格まで戻っていきますので、過分に心配する必要はありません。

 

クオンツファンドが原因とされる株式市場の混乱

ちなみに、過去にはクオンツファンドが原因とも言われている、株価の乱高下が起きたことが実際にあります。

例えば、2007年8月の「クオンツ・クウェーク」や2010年5月の「フラッシュ・クラッシュ」などが挙げられます。

どちらのパターンでも、特段なんの前触れなく、短時間で株式市場の指標が、極端な動きをする奇妙な現象が起きており、今後も同様の現象が起こる可能性は否めません。

 

 

まとめ

今後も、新型コロナウイルスや原油価格の動向により株価の乱高下が起こると思います。

その時には、アメリカだけでなく日本でもサーキットブレーカーが発動する機会がある可能性は十分に考えられます。

しかし、株式市場が混乱している時に最も大切なのは、冷静に物事を考え、パニックにならないことです。

相場に左右されず、自らが決めたルールの中で取引を行うよう心がけるようにしましょう。

 

 

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