新型コロナウイルスショックが現実に?今後の世界経済はどうなる?

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皆さんこんにちは。

コロナウイルスの感染拡大による世界経済へのダメージが投資家の想定を上回ったことを受け、NYダウは連日の大幅下げとなり、2020/2/27には過去最大の下げ幅を記録しました。

今回は、コロナウイルスによる世界経済への影響を考察していきたいと思います(この記事は2020/02/29に執筆しています)。

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新型コロナウイルスで世界経済が破綻する?

世界経済は新型コロナウイルスの蔓延により景気後退が加速する?

以前下記の記事で、コロナウイルスとSARSを比較して、日本と中国にどのような影響を与えるか考察しました。

この時の考察内容と現在の状況を比べると、私の考察は概ね間違っていなかったと思っています。

しかし、正直なところ、この記事を書いた2020/1/31には、この新型コロナウイルスがSARSを超える被害を出すとは、私自身も考えていませんでしたので、そこは悪い意味でサプライズだったと思います。

では、当初の予想より被害が拡大している新型コロナウイルスにより、今後の世界経済や株価はどうなってしまうのでしょうか?

中国の生産機能停止によるサプライチェーンの破壊

下記の記事でコロナウイルスの被害拡大による、中国経済の影響について考察を行いました。

この記事に記載の通り、中国は現在、コロナウイルスの人的被害拡大により、国内各地の多くの工場が稼働できず、稼働している工場も物流が停滞しているため、出荷ができない状態にあります。

特に、中国は自動車部品や電気機械、住宅資材等の製造拠点となっているため、日本を含む先進国の製造業界では、部品・資材の調達が遅れ始めています。

現在は、春節前に大量に仕入れた在庫によりなんとかしのいでいるものの、製造業界のサプライチェーンは大きな影響を受けているのは間違いありません。

 

サプライチェーンのきしみが経済に大打撃を与える可能性がある

サプライチェーンとは、製品の原材料が生産されて、商品が製造されてから消費者に届くまでの一連の工程のことをいいます(直訳するとサプライは供給、チェーンは連鎖。)。

世界各国の大企業は、原料(部品・資材)の調達を中国に依存しているため、中国で原料が製造されなくなれば、完成品を製造できなくなりますので、各企業のサプライチェーンは大変危険な状況にあると言えます。

今まで、各企業のサプライチェーンは米中貿易戦争の影響を受け、見直しが図られてきましたが、今回、思わぬ形で中国依存のリスクが顕在化しましたので、改めて見直しが進みそうです。

しかし、見直しが進み、生産量が戻ったとしても、さらにその先には消費冷え込みという危機的状況も迫っています。

そうなれば、製造業界は更なる大打撃を受けますので、名目GDPの2割弱を製造業に頼っている日本※や製造業にGDPの大きな比重を置いている中国、韓国等の経済は大きなダメージを受けるでしょう。

※経済産業省「製造基盤白書」参照

 

株価は今後どのような動きをするのか?

ここ数日、NYダウの株価は、大きく値を下げています。

これは、経済大国の中国で新型コロナウイルスの被害が拡大していることや世界各国への広がりが投資家の想定を超えたため、上記のように世界景気の後退が加速することが予測されることを受けたものです。

また、新型コロナウイルスの被害拡大だけではなく、米国の債券利回りが過去最低水準にあることも、株価急落の原因に挙げられます。

今回の株価急落の原因がいずれだったにせよ、これまでの米国の指標は好調な数値が相次いでいたため、NYダウは高値で推移していましたので、調整はいずれ起こることが想定されていました。

ですので、過剰にパニックになることはないと思われます。

しかし、今回の新型コロナウイルスによるダメージから立ち直ったとしても、今後は中国で経済ショックが起きる可能性は高く、アップル等の中国に製造拠点のある製造業の企業は、業績が一時的に悪化すると思われますので、注意は必要です。

その際に、 NYダウが大きく下がれば、日経平均株価を含む主要指標もつられて大幅な調整局面に入っていくでしょう。

相場の底は?回復するのはいつ頃?

新型コロナウイルスの感染拡大がピークになるまで相場の回復は見込めないでしょう。

過去、株式市場はSARSやMARS等のパンデミックの脅威から回復してきたましたが、それは原因となるウイルスが特定され、治療法が確立されてからです。

SARSの場合は、2002年11月16日に初の感染者が発見され、2003年3月頃にピークを迎え、2003年4月16日に原因となるSARSウイルスが特定、7月に終息宣言が出されました。

しかし、現在のイタリア等の状況をみると、ピークはSARSに比べると、さらに後にずれる可能性が高いです。

今後、感染のピークが遅れ、世界中に新型コロナウイルスが広まることで、各国が国境を閉鎖する等、経済圏が小さくなることで、世界貿易が機能しなくなれば、世界経済や利益の伸びに悪影響が及ぶことが問題になってきます。

 

個人的考察とまとめ

現在、パンデミックの様相を呈してきた、新型コロナウイルスによる肺炎ですが、あまりパニックにならないよう、対応することが必要です。

テレビやデマニュースなどで不安を煽るような内容を含むものが多数ありますが、必ず真偽を確かめて、行動するようにしましょう。

また、今の株式市場は、ある意味パニック状態に陥っていると思われますので、今後、新薬の開発等の前向きなニュースがあれば、回復する可能性は高いと思われます。

何事も、他人の言葉に踊らされないようにすることが大切ですね。

 

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